インハウスデザイナーに未経験でも採用されるか知りたい人「インハウスデザイナーは経験がなくてもなれるのか。デザインスクールからそのまま実務経験なしでも? 独学でも? 実務経験があったほうが有利? その場合、制作会社とフリーランスどちら?」
こういった疑問に答えます。
もくじ
- インハウスデザイナーは未経験OKだが経験があったほうが良い
- インハウスデザイナーの前に制作会社に行くのがベストな理由
- インハウスデザイナーに未経験からなるための具体的なルート
この記事を書いている人
- インハウスデザイナー(web担当)として事業会社に転職成功
- インハウスデザイナーになる前は制作会社に勤務
- 面接の際も、就職後も制作会社にいた経験が生かされている
インハウスデザイナーは未経験OKだが経験があったほうが良い
結論、インハウスデザイナーには実務未経験でもなれます。
なぜかというと、事業会社のなかには実務経験を必須としていないところもあるからです。
よくある質問①:求人サイトを見ていると、よく実務経験1年以上、などの条件を課している会社が多い気がするが……?
確かに、応募条件のなかに実務経験を設定している会社が多いです。ただし、これはその意味にさかのぼれば良いです。
特に転職の場合、企業は即戦力を求めています。
そのため、実務経験がある人のほうが、即戦力になってくれる可能性が高いと考えています。
つまり、実務未経験であっても、エントリー時の書類(ポートフォリオ)や、面接を通して即戦力になれる実力があることを認めてもらえば、実際に実務経験がなくても採用される可能性があります。
書類や面接での効果的なアピール方法については、下記記事を参考にしてください。
また、数は少なくても、なかには実務経験を条件に明示していない会社もあります。そういった会社を地道に探すのも手です。
会社の探し方については、下記記事を参考にしてください。
よくある質問②:実務経験がなくても即戦力のスキルを身に付けられる?
結論、実務経験がなくてもインハウスデザイナーとして通用するスキルを身に付けることは可能です。
なぜなら、今ではスキルアップできるツールが世の中に溢れているからです。
実務経験を積まずにスキルを身に付ける方法
例:インハウスのwebデザイナーの場合
- デザインスクール
- ドットインストール、プロゲート、Udemy
- メンタ
たとえば、資金的な余力がある場合、デジタルハリウッドなどのwebデザインが学べるスクールに通う方法があります。
独学で、webデザイナーとしてコーディングできるスキルも身に付けたいならドットインストールやプロゲートという月1000円ほどの安い価格でオンライン学習できるサービスがあります。
他に、メンタというプロのデザイナーやエンジニアとオンラインでマッチングし、その人に教えてもらえるサービスもあります。
メンタは、どのメンターのどのプランで契約するかによっては費用感が異なります。月3000円~10000円ほどの価格が多い印象です。
インハウスデザイナーの前に制作会社に行くのがベストな理由【実体験】
結論、未経験でもインハウスデザイナーになることは可能だが、制作会社での実務経験があるのがベストです。
なぜなら、即戦力になれることをアピールしやすく、就職後もその経験が有利に働くからです。
具体例:
制作会社に入ると、デザイナーやエンジニア、ディレクターなど、それぞれの分野のプロが在籍しているので、どれくらいのレベル感で仕事をしているのかが分かります。
そのレベルを目指して実務経験を積むと、その経験がインハウスデザイナーへの転職や就職後に有利に働きます。
面接では、制作会社で自分が携わった案件を実績としてアピールできます。私も転職の際は、そのようにして自分のスキルを知ってもらいました。
さらに、就職後も制作会社がどの程度のレベルや人的なリソースをかけてひとつの案件を行っているかを知っていると、他にクリエイターが一人もいない環境でも、視座を保って業務にあたれます。
また、言い方には気を付けるべきですが、社内でプレゼン的に自分のデザイン案などを通そうとする場合、制作会社での経験を引き合いにして説得力を増すことができます。
制作会社での経験があると、周りがプロという目で見てくれるので、最初から信頼を得やすい側面もあります。
さらに、インハウスデザイナーとして難しい局面があった場合、制作会社とのコネクションで相談できる強みもあり得ます。
補足:制作会社での経験は短くても良い(例:半年など)
制作会社での実務経験は、何年も必要ではありません。
なぜなら、数か月でもプロのレベル感は知れますし、何かしらの案件に携わって転職面接時の有利な材料を得ることができるからです。
確かに、長い経験があればそれだけ実力をアピールできる材料は揃います。しかし、インハウスデザイナーになるための下積み的にするのであれば、短期間でもOKです。
実際に働くことで、本当に自分が制作会社よりインハウスデザイナーが良いのか、という判断も可能になります。
特にIT業界では、短期間での転職も当たり前になっています。今は個人のスキルこそが重要視される時代ですから、3年は勤めないと転職してはいけない、というのは古いです。
もちろん、制作会社に入るからにはその会社に貢献できるように全力を出すべきです。
それが会社のためにもなり、自分のためにもなります。
そのうえで、最終的にその会社で働き続けたいのか、それともやはりインハウスデザイナーになるという思いが強いのか、その判断をすれば良いです。
スキルを積むための賢い制作会社の選び方については、下記記事にまとめました。
インハウスデザイナーに未経験からなるための具体的なルート
- 独学
- デザインスクール
主に上記二つの方法があります。
それぞれ、以下で深堀します。
独学
デザインについて独学で学び、ポートフォリオを作ってそのままインハウスデザイナーの求人に応募する流れです。
独学の方法については、主にオンラインとオフラインがあります。
- オンライン: udemyなどの動画教材
- オフライン: 書籍
このうち、おすすめはオンラインでの学習です。
なぜなら、今ではudemyなど多くの学べるツールが、オンライン上に溢れているからです。
ちなみに、私もudemyを今も使っています。主にサービス開発などのプログラミングを学んでいます。
udemyの良いところは、デザインだけではなく、プログラミングなど様々な動画講座が用意されているところです。
インハウスのwebデザイナーを目指していて、コーディングもしたいなら、そういった動画講座を選べば良いです。
コーディングやプログラミングを学ぶなら、TechpitというUdemyのような動画学習サービスもおすすめです。
かなり安く利用できるので、まずは良さそうな動画講座を受けてみると良いと思います。
各サービスについて、詳しくは下記記事にまとめました。
独学からの応募で最重要なポートフォリオの作り方については、下記記事を参照してください。
デザインスクール
できればデザインスクールに通ってスキルを身に付けるのがおすすめです。
なぜなら、web業界で働いている人に、生のスキルや体験談を直接質問できるからです。
以下のメリットとデメリットがあります。
- メリット:疑問点を現役のデザイナーやエンジニアに質問できる カリキュラムがあるので、道筋が明確 一緒に学べる仲間ができる
- デメリット:費用が高い 50万円ぐらい
私はインハウスデザイナーとしてのデザインスキル、コーディングスキルは、デザインスクールに通って身に付けました。
上記メリットのうち、特に現役のデザイナーに質問できるのが大きいと感じました。制作会社に勤めていたり、フリーランスの方だったりが、トレーナーとして在籍していました。
技術的なことはもちろん、業界のことも話のなかで色々と学べました。
私が通ったのはデジタルハリウッドで、費用は50万円くらいでした。学費ローンを使いましたが、そこで身に付けたスキルは、費用対効果でいったら最高です。
独学よりも、やはりプロとの接点を密に持ちやすいという点で、スクールがおすすめです。
ただし、スクールに通っても思い通りの結果にならない人もいます。
スクールには効果的な付き合い方があり、私が思う上手い使い方があります。これを参考にしていただけたらと思います。
デザインスクールの上手な使い方については、下記記事にまとめました。
今回は以上です。
インハウスデザイナーになる前に制作会社を経験するのがおすすめですが、未経験からインハウスデザイナーになることも可能です。
今はインハウスデザイナーになってからでも、スキルを底上げできる時代です。
どのようなルートでも、とにかく動き出すことが大切です。